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比嘉さんのask.fmに見る、不特定多数との会話のキャッチボールの構造

2015年02月08日 16:18

「んっで比嘉さんってあんなにおもんないねん」

とある居酒屋での友人の一言。
僕は、基本的には
「みんな違ってみんないい」
論者で、人によって感受性が違う以上、合う人と合わない人がいるのもまた当然、と考えています。

しかし、そこからのディテールで会話ができなければ、単なるコミュニケーション能力の欠如で、
なぜ比嘉さんが面白くないのか、どこでそう判断したのか、
僕も比嘉さんはつまんないと思ってる論者なんだけど、詳しく聞かせろ、と言ってみました。

「ask.fmってあるやん?あれを見てみろ。一目瞭然や」

ask.fm。
検索して、トップページにたどり着きました。

ask.png

シンプルなトップページで非常に好感を抱きました。
陰と陽、
ご飯とパン、
ビアンカとフローラ。
ラッスンとゴレライ。
そういうことなのでしょう。

とりあえず見てみました。

最初に目に入った質問は、
「教えるときに一番大切にしていることは何ですか?」
という質問。
比嘉さんが塾講師ということを踏まえた、端的でいい質問だと思いました。
比嘉さんの回答は、

「わかるまでずっと付き合う根気ですかね」

これ単体で見たら、別に悪くない回答だと思います。
次はこれ。

ask2.png

このやりとりが面白いかどうかはさておき、
(僕はくっそつまんないと思いますが。)
最初の質問と比べて、力の使い方というか、文章の配分おかしくないですか??
真面目な質問にさらっと答えて、こんななくなりかけのケチャップみたいな質問に本気出して吸い付くのか。

すごく不思議な気分になりましたが、まだサンプル不足でしょう。
気を取り直して次を見てみます。

ask3.png

いいんですけど。。もっと語れるんじゃないですか?
表紙映して終わりて。

対するはこれ。

ask4.png

五人も挙げちゃったよ!
その辺に歩いてる人に聞いたら、100-0で前者の質問の方が回答しやすいと思うんですよ。


ask5.png


この方を思い出しましたが、
比嘉さんは悪球をホームランにしてるわけではないので違いますね。

ストライクゾーンの球に対して、
例を挙げたり、ちょっとしたエピソードを挟んだりしてもっと長い回答した方がいいんじゃないかなあ、
と思いました。
ネットでの名無しとのやりとりって、これが一番大事だと思うんですよ。
真面目な質問に全力で返す。
それをやらないと、質の悪い大喜利みたいな質問しかできない空気になってしまいます。
日常生活では、「フリ」を出す方にも多少リスクはあるのですが、
ネット上では質問する側に一切リスクはありません。

まとまった文章を書ける人、という印象の有無で、同じネタでも
脱力感がイイ、となるか、相変わらず腑抜けている、となるか
変わってくると思っています。
結局、笑いのセンスなんてあってなきが如し、なのです。
人が興味を示す要素のうちのほんの一部に過ぎませんから。
「面白くない」と思わせるのは、イコール笑いになっていないということではないのです。

自分の文章に興味を惹かせるバックボーンを作るところからの勝負なのです。
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あけましておめでとうございます。

2015年01月03日 16:32

あけましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

2014年の麻雀は、概ね確変でした。
強引な攻めも結構通ってリターンがとれたりしたので、
いずれしっぺ返しの季節がやってくることでしょう。

意識したのは、微妙な手で安全牌があまりなくて渋々押すときの心構え。
無筋を安全牌かのごとくさらっとノータイムで切るようにしました。

そこに至るまでの思考を高速化して、常に脳みそを使うようにするのと、
相手への誤情報流しを兼ねて、意識的にやるようにしました。
結構読み違えてくれたり、先に折れてくれたりした局面が多くて、
結果収支に大幅な恩恵をもたらしました。

もっとも、後で間違えたなーと思った局面もいくつかあったので、
更に情報処理速度を上げるか、時間を使ってもいい局面を見極めないといけませんね。

新年一発目のネタは、twitterで流れてきた画像。
なお、この画像をアップした方とは全く面識はありません。


20150103.jpg


ちょっと悩ましいところ。
アンカンしてもテンパイまでの受け入れ枚数は変わりませんが、
良形率が低下し、ピンフがなくなり、
リーチ者にドラを二種類プレゼントすることになってしまいます。

さて、どうするか。
完全に降りてしまうのはちょっともったいないので、
この四枚目の七萬:麻雀王国を何とかして通してしまいたい。

シャボ待ちと単騎待ちはありません。
「何を当たり前なことを!」
と言われるかもしれませんが、結構こういうの大事なんですよ。
自明なことを最初に積み上げるのは、麻雀の読みに限ったことではありません。
仕事とかでも、簡単なタスクは先に終わらせるべきですしね。

次に、両面待ちがあるかどうか検証してみましょう。
両面待ちというのは、相手の手に
五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国
という形が残った状態です。
段々イライラしてきた方もいるでしょうが、もう少しだけお付き合いください。

ポイントは、一萬:麻雀王国四筒:麻雀王国二萬:麻雀王国發:麻雀王国の手出しです。

特に、二萬:麻雀王国の手出しが重要です。

二萬:麻雀王国が手牌の関連牌だったとき、主に

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国
一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国
二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国
二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国
二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国
二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国
二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国
二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国
二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国
二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国

のような形から切り出されます。
一萬:麻雀王国を自分で切っていることと、二萬:麻雀王国が四枚見えていることから、
上の四つの形は却下です。
一番下の形も却下です。七萬:麻雀王国がありませんから。

二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国はこの場合はほぼ同義です。
五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国持ってるかな?という推理の過程ですから。

二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国發:麻雀王国

みたいな、ヘッドのない形で二萬:麻雀王国を先切りして二索:麻雀王国五索:麻雀王国が埋まったときは七萬:麻雀王国が当たりますが、
ふつーは發:麻雀王国を切るでしょう。

次に、二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国の形。
先ほども言った通り、二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国の形で推理するのですが、
この二萬:麻雀王国は、ほとんど機能していません。
ほぼ間違いなく直前にツモ切った四筒:麻雀王国の方がくっつきとして優秀な牌なので、
この形がここまで残っていることも考えにくいです。

二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国の形もほとんど同様です。
一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国からシャンテンとらずの一萬:麻雀王国切りで、打四筒:麻雀王国のところで三萬:麻雀王国を引いたパターンしかありません。

というわけで、七萬:麻雀王国が両面待ちにあたるパターンはほとんどない、と考えられます。

ペンチャンはあまり否定する要素はありませんが、九萬:麻雀王国が三枚見えなので一応ワンチャンス、
カンチャン待ちは、
一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国八萬:麻雀王国
なら二萬:麻雀王国が先に打たれるパターンが多いので、
二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国八萬:麻雀王国
の形ぐらいですかね。

ということで、七萬:麻雀王国をバシっとツモ切っちゃった方がいいんじゃないかなあ、と思うのですが、
制限時間がある天鳳だと、なかなか難しいですね。
少なくとも、僕はここまで詰める自信はありませんw
せいぜい、上の推理の半分も到達せずに、結局
「形がいいから」
という理由が半分以上を占めた自分本位の押しになりそうです。

こういうのをパッと見で判断できるようになれば、もう一段レベルが上がるのかなあ、と思います。
麻雀が運ゲーなのは今更言うまでもありませんが、
まだまだ詰めるところはあるようです。

追記
一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国

のような形からのヘッド固定とかは一応ありますね。
その場合、中:麻雀王国を抱えて二萬:麻雀王国切ることが多そうですが、一応。
鳳翼漏れてました。

太くないお観戦記3

2014年12月29日 18:45

hutoknaio3-1.jpg

さて、何を切ろうか。
手広さなら八索:麻雀王国しかありません。
しかし、この局面はそう単純ではありません。

北家(ASAPIN)の2副露、
それに対して七筒:麻雀王国四萬:麻雀王国を投げた南家、
そして四索:麻雀王国を切った親。

これは別に名人戦に限った話ではないのですが、
最も他家の手の進行度が計れるのは、一番目立つアクションに対する反応です。
麻雀で勝つためには、この南家と親の対応を見て、みんな結構入ってるな、という感覚を持つ必要があります。

太くないおは三萬:麻雀王国を切りました。
これは実にバランスのとれた一打。

かかりすぎると八索:麻雀王国切り、
弱気すぎると九筒:麻雀王国切り、
という局面で、ちょうど中庸な、言い換えればど真ん中の王道を選択しました。

hutokunaio3-2.jpg

六索:麻雀王国をチーしての七萬:麻雀王国切り。
フリテンでなければテンパイをとったかもしれませんが、
この状況だと、これが実に優秀な選択に思えます。

筋の二萬:麻雀王国を切るかどうかは今後次第ですが、
一萬:麻雀王国三萬:麻雀王国の出方と、罰符の兼ね合い)
三萬:麻雀王国がチーできれば六萬:麻雀王国は打てるでしょう。

これぞ天鳳の真骨頂。

hutokunaio3-3.jpg

二索:麻雀王国が四枚見えているので三索:麻雀王国の方が若干よさそうですが、
裏目を引いても234のピンフ三色に移行できる、お手本のような五索:麻雀王国切り。




太くないお観戦記2

2014年12月23日 00:48

hutokunaio2-1.jpg

ちょっと手詰まり。
上家はチートイもありそうな捨て牌で、現物以外は切りにくい。
ここで下家に通っていない四萬:麻雀王国切り。
四萬:麻雀王国が四枚見えているので、下家の

三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国

三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国
といった形は否定される。

(逆に、三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国とか三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国はくさいですね。)

当たり前だけど、形にも強いなーと思いました。

hutokunaio2-2.jpg

この四筒:麻雀王国をスルー。
かなりきわどいところではありますが、
太くないおは、この名人戦でリーチに対してバックや薄い聴牌での勝負を極力避けているように思います。
先行リーチに対して、かなり未練なく中抜きする局面も多いです。
(仕掛けに対してはぎりぎりまで読みを入れて粘っているのですが)

これは、彼の戦略なのでしょう。
前回までの名人戦では、ASAPINやマーク2がバックの聴牌から苦境に追い込まれるシーンが数多く見受けられました。
面子傾向からして、得な戦略ではないのだろうか?と考えたのかもしれません。


hutokunaio2-3.jpg

意を決した、という表現が似つかわしい、
七索:麻雀王国六筒:麻雀王国一萬:麻雀王国の三連打。

一索:麻雀王国西:麻雀王国を切る手もあったと思いますが、
ここは勝負に出ました。
目下ラス目である、とか、親だから、ということではなく、
(勿論多分に考慮してはいるでしょうが)
すごく感覚的な押しのように思えました。


おまけ

omke.jpg

ちょっとわかりにくいですが、上家は四索:麻雀王国をチーして發:麻雀王国、2巡後四索:麻雀王国手出し。
これだけ見れば、四索:麻雀王国と何かのくっつきで、二枚目の四索:麻雀王国打ったとこでピンズかマンズにくっついたのかな、というところですが、
その後の二索:麻雀王国手出し。
あれ、単騎待ちだったのかな。。と思うか、トイツ落としで回ったか、一瞬どっちかわからなくなってしまいました。

最初から二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国を持っていたら、四索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国で鳴いているでしょうから、
単騎待ちだったとしたら、四索:麻雀王国単騎から二索:麻雀王国を引いてきてマチカエしたパターンしかないのですが、
八萬:麻雀王国を切っているので、役なしの發:麻雀王国単騎になってるわけがないんですね。

というわけで、多分トイツ落としで、
二索:麻雀王国二索:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国
この七枚切れてる二萬:麻雀王国五萬:麻雀王国に嫌気がさしたと予想しました。

正解はあえて言いませんが、こういうパズル的な楽しみ方も麻雀の魅力の一部ですよね。
僕のスペックだと天鳳の制限時間内だとちょっと難しいですがw

お久しぶりです。

2014年12月22日 23:24

お久しぶりです。
麻雀はぼちぼち打ってますが、天鳳は半年以上打っていません。
「埼京線」のIDは消えてました。
カスほども思い入れはないので、別にいいんですが。


たまーにtwitterに貼られてる牌譜見たりするんですが、
(最近はiphoneからでも牌譜が見られるようになったんですね!)
貼ってる人も、周りの三人も、上手なこと。
再びフリー雀荘を主戦場にするようになって、改めて天鳳民の打牌の正確さに気づかされました。
僕も含めて、みんなもっとぐちゃぐちゃなとこから押してますよ。本当に。

今日は名人戦の牌譜でも見てみようかと思います。
誰にしようかな、と面子を眺めていると、いました。

「太くないお」

彼と同じフィールドで打ってたのは、おそらく3,4年前ですが、
最初の印象は、気持ち悪い麻雀だな。。というものでした。
なんというか、仕掛けも含めて間合いが測れないというか、前にきてるかどうかわかりにくかったんです。
それで、中盤以降のぶっ高いヤミテンに飛び込んだりしてたので、正直苦手でした。
途中から割とスタンダードなスタイルになったように記憶してますが、
既に成績はASAPIN、マーク2といった歴代天鳳位と遜色ないレベルで、
ぜーんぜん僕より二枚は格上だな、と思っていました。

そんな彼も先日天鳳位に到達したのですが、
僕も昇段戦を観戦していました。
小考ともいえないような微かな間が、
牌の機能をとるか、速度を考えて相手を立てる安全牌を残したり、回したりするか、という
すごく人間臭い息遣いが画面越しから伝わってくるようで、
思わず応援してしまいました。
彼が天鳳位に相応しいかどうかは、
天鳳を離れて久しく、また何の実績も残していない僕がコメントすべきことではありませんが、
いい麻雀見たなあ、と素直に思えました。

前置きが長くなりましたが、ここから牌譜を見ていこうと思います。
第七節開始時で、400pt以上を荒稼ぎしてのトップ目。
特筆すべきは、ラスを二回しか引いていないこと。
こういう大会で萎縮して引いてしまうと、地蔵ラスが多くなってジリ貧になりやすいイメージがあるんですよね。
好調に支えられてるのは間違いないのでしょうが、本来の力を発揮できている可能性は高いのかな、と思いました。

hutokunaio1.jpg

親の仕掛けに対して、字牌を抑えて殆ど行く気のない形にしていますが、
この白:麻雀王国を引くとやおら東:麻雀王国を切り出します。
このあと、うまく字牌を合わせ打って三筒:麻雀王国六筒:麻雀王国待ちの聴牌
を入れ、最終的には親の2副露目にピンズを引かされて結局降りになるのですが、
期を伺いながら後攻めしてやろう、という抜け目なさが如実に表れた一局だなあ、と思いました。

ASAPINもこういう捌きは上手ですが、少しタイプが違います。
太くないおの方は、多少なりともハードパンチの芽を残している感じがします。
ASAPINは聴牌料により比重を置いているように思います。
どちらも粘り強くてうざいのには変わりありませんが。。

hutokunaio2.jpg


ここも、特徴が出ているように思います。
安全を追えば三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国外しですが、二索:麻雀王国を打つリスクを負ってでも二萬:麻雀王国五萬:麻雀王国で勝負したい!
ということなのでしょう。
もう少し巡目が遅かったらどう打ったのでしょうか。
ASAPINだったらどうするかとかも、ちょっと聞いてみたいですね。


飽きてなければ続きます。


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