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リスキーエッジ

2010年07月17日 23:40

最終巻を読みました。
といっても僕は連載当時も読んでいたので、あらすじも知っていたし、闘牌も大体覚えてはいたのですが。


「反逆の麻雀」というサブタイトルの通り、主人公・吉岡光正が長い物に巻かれるのを潔しとせず、
次から次へと現れる敵を麻雀でバッタバッタ倒していく、ありがちなストーリー。

プラス、押川先生独特の闘牌シーン。
具体的に言えば、ノーテンリーチ、差し込み、出来メンツチー、意表を突く単騎待ち、リーチ棒や本場を含めてギリギリでまくれるような点差、etc・・

それらのテクニックは、鉄火場というかむしろ競技麻雀寄りの発想なのですが、心理描写を鉄火場のそれにすることによって、「根こそぎフランケン」や「ダイナマイトダンディ」などの作品では不思議と調和している印象がありました。
僕は多分本当の鉄火場を知らないのであくまで想像ですが。


このリスキーエッジでは、後半の闘牌は全て一発・裏・赤ナシのルールのもと行われました。
スポンサーだかパトロンがいる高レートの場で、

「実力が出やすいから」

なんて理由でわざわざルール変えますかね。どっちかと言えばスポンサーが見ていて興奮するような過激なルールになりそうですけどねえ。


なぜこんなルールにしたのか。
押川先生が競技麻雀好きというのもあるでしょうが、僕は主人公の設定によるところが大きいと見ています。

主人公の吉岡は、とにかく高打点を狙ってリーチを多用する打ち手です。

「リーチに踏み切る」

ということに重みを持たせたかったんだと思います。
裏ドラにチップがある麻雀だと、「そんなのもったいぶらなくてもリーチに決まってるしwwww」ってなっちゃいますから。
裏ドラもなく、ダマテンの効果が大きいルールにすることによって、吉岡のリーチが難しい選択となる状況を作り出しているのです。


それを踏まえても闘牌自体は全体的に単調だと感じました。
吉岡のリーチ攻勢に相手がフォームを崩して自滅、というパターンが多すぎます。

実際の最終決戦は吉岡と青柳の一対一のような状況でしたが、ある程度キャラクターの立った脇役も多少闘牌に絡まないとやはり単調になってしまいます。

そういう意味では鎌田やロバートといったクレバー寄りのキャラクターをああいう形で潰すのはちょっと勿体ないなあって思いました。


楊夫妻との絡みがいまいち少なかったのも消化不良でした。
ていうか、最終決戦で青柳も吉岡も悲壮感があんまりなかった気がします。

負けたらどうなるとかがいまいちわかんない感じで。実際負けた吉岡も最後はあっけらかんとしてますし。
そのペナルティ的な部分にもうちょい楊夫妻をかませてもよかったんじゃないでしょうか。



しかし、それでも僕はこの作品は素晴らしいと思います。

何といっても、キャラクターと闘牌が非常にリンクしているんですよね。
吉岡は吉岡の麻雀だし、青柳は青柳の麻雀で、寺田・ロバートも・・

当たり前のようですが、これ、なかなかできないことなんですよ。

例えば、「兎」。
作品自体を批判するつもりはないんですが、あれだけ超能力を前面に押し出しても、もはや全員同じような麻雀にしか見えなくなっています。
(違うのはジャッカルぐらいですかね)

ギリギリ現実的なラインの闘牌でここまで特色を出せるのは本当にすごい。

押川先生の作品は、「奇手」が少ない。
奇手っていうのは天牌の新満さんのような手順ですね。そこそこトリッキーなことをやっても、超能力のようにまるで逆を打つ手順や放銃回避というのはない。

それが美しいなあ、と個人的には思うのです。





ちょろっとレビューっぽいことを書いてみました。
自信をもっておすすめできる麻雀漫画です。
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