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ゼットンさんとバルタンさん Ⅱ

2010年05月16日 18:00

「リーチ」
ベジタリアンハイジが八索を横にした。

「カン!」
その八索を鳩サブレクリーミーが間髪入れず大ミンカン。

八索は4枚見え、六索九索も3枚ずつ見えている。これが臭いかな・・)

小考して、五索切り。

六萬七萬八萬二筒二筒五筒赤六筒七筒三索四索四索五索六索ロン五索 ドラ六萬七筒裏ドラ北五筒 

「12000」

このような、ハイジの直線的な攻めを鳩サブレの卓越した技術力でフォローする戦略こそが、「ハイジクリーミー」の真骨頂だ。
トップ者のいるペアが勝利というルールなので、このハネマンは大きい。
ただし、トビは即敗北となるので、鳩サブレもこれ以降は大物手には打ちにくい。


「・・・ませんか」
不意に、バルタン星人のお面が声を発した。

「何だ?もう一度言ってくれ」

「差し馬、しませんか」

「ハイジクリーミー」の二人は顔を見合わせた。12000点差がついてからの差し馬提案。異常だ。

「いくらだ」
疑心暗鬼に駆られながらも、ハイジは努めて冷静に聞き返した。



「右」
「右?」




「右眼」



to be continued・・

ゼットンさんとバルタンさん Ⅰ

2010年05月15日 13:21

masquerade。

2年前からとあるカジノで開催されている、参加者全員が仮面をかぶった麻雀大会だ。
2人1組の、所謂ペアマッチ方式。

従来の麻雀に「チームワーク」という要素を色濃く加えたスタイルが人気を博し、参加者は年々増加している。
それに伴い、賞金額も。


この大会で無敗を誇るペアがいる。

「ハイジクリーミー」。

打点型の「ベジタリアンハイジ」と、万能型の「鳩サブレクリーミー」。

麻雀の質とコンビネーションががっちりかみ合い、他のペアを寄せ付けない強さで勝ち続けていた。
そして、今回の大会でも危なげなく決勝戦まで勝ち上がった。


「決勝の相手は・・誰これ?」
明太子マヨネーズに浸した野菜スティックを齧りながら、ベジタリアンハイジが呟いた。

「『ゼットンとバルタン』?聞いたことないね。初参加の人でしょ」
空揚げにレモンを絞りながら、鳩サブレクリーミーも資料をぱらぱらとめくった。

「それよりもさ、賞金の分け方について話し合わないか?」

「例の如く、黄金比で」

「えーと」

「3.82:6.18ね」

「じゃあ俺が天鳳チケット38.2年分で、あんたが61.8年分か」

「君が38年と3ヵ月分で、僕が61年と9ヵ月分だね」

「面倒くさいから40年と60年にしないか?」

「駄目だ」




決勝戦当日。
ゼットンとバルタン星人のお面をかぶった二人組がいた。

「早いね。今日はよろしく」
鳩サブレクリーミーの差し出した手は空を切った。

(無礼な奴らだ)

「ハイジクリーミー」の二人は不快感を押し殺しながら卓についた。

to be continued・・


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